不良債権処理に関する経験談

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私は以前、経理関係の仕事をしていて、その中に、買い物をしたはいいけれど、代金が払えずブラックリストに載っている人たちの売掛代金の管理の業務がありました。

これを、はじめはもともと支店単位で独立採算式で経営していたので、自分たちで経理処理をしていたのですが、経営難から本店に移管となり、それらの人たちの不良債権処理を、一気に大阪の本社でやってしまうということになりました。

けれど、大阪本店には、これまでの支払い状況を示す物理的な情報が何もなく、購入者のほとんどが大阪ではなかったことなどもあり、不良債権の処理は難航しました。支払いを請求する側の債権管理がずさんだと、本来きちんと毎月の支払いをしている人に二重に請求書を送付したり、そのために過入金が発生したりなど、無駄が多くなり、くだらない雑務のために残業ばかりするようになりました。結局、大阪本店での処理は断念することになり、これまで独自にやっていた会計処理についてはやはり支店に戻すことになりました。

係長職にあるものが、歴代そのブラックリストに載っている購入者の支払い状況を後任に口頭で伝えてきたということが、幸か不幸か顧客管理のルーズさを明るみに出さない結果となったのですが、プロに任せて処理してしまうのが手っ取り早いというのが、私の本音だったのでした。 

最近は、携帯電話の割賦金の支払いが払えずに、個人信用情報に傷がついてしまうという人が増えているそうです。商品代金の分割支払いでも、怠れば信用情報機関に事故情報として登録されてしまうのです。借金の返済でなくても、ブラックリストに載ることはあるんです。


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このページは、webmasterが2011年5月17日 12:47に書いたブログ記事です。

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